週1の威力

広島国語屋本舗 現古館 館長の小林です。

広島県全県模試の採点を進めています。

平均点50点前後でスタートした子たちが、この時期になると平均点80点を越えてくるのは毎年恒例のこと。

ただ、今年は少し異例です。

11名の採点を終えた段階で、平均点が89.5点。

君たち、何やってるの?

平均点推移を見てみる

この学年の子たちが1年生の頃の平均点も、今の中1生たちと変わらず50点前後のスタート。

元々国語に問題を抱えていない生徒が一堂に会した、ということでもありません。

かといって問題に目を通す限り、特別難易度が下がっているということもありません。

中3生全県模試【国語】平均点推移第1回第2回第3回第4回(NEW!)
全体平均点48.859.864.8?
教場平均点59.472.079.589.5
うなぎも裸足で逃げだすレベルのうなぎ登り

入試が近づいて受験人数・受験者層が変わっていること、中3生の学力が伸びるのは当たり前ということを差し引いても、なかなかの数字です。

問題の難易度が仮に下がっていたとしても、例年のデータから考えると、全体平均点が70点を超えることはまずないと見てよいと思います。

おぉ、頑張ってるじゃないの。

パワー!!

頑張ってる…?

頑張ってる、とは書きましたが、基本的にうちの子たちは国語に時間を割かないんですよね。

どの生徒に話をきいてみても、定期試験前に勉強しているのは「国語以外」の科目。

みんな目を輝かせて、「副教科に一番力を入れますね!」ですって。

提出物以外にテスト対策をしていると答えた生徒は0に等しいです。(やっていてもワークで漢字を、くらい)

国語を教わっている先生と話すときぐらい、「国語に一番力を入れてます!!」と答えるくらいの忖度はあっていいと思うのですが…。

週1、1~2時間の授業で十分みたいです。

「へへぇ~!国語に一番力を入れておりやす!!」の図

不親切な授業

じゃあ、週1、1~2時間の授業で何かとんでもないウルトラCを授けているかと言われると、大したことはやっていないんですよね。

カリスマ講師による授業が行われているのですか?

いいえ、普通のおじさんによる演習ベースの授業が行われています。

1から10まで管理する丁寧な指導が行われているのですか?

いいえ、生徒が自らの課題を考えて申告し、館長の考えとすり合わせてから、各自の演習に入ります。
到達している段階によって指導は変わりますから、同じことをやっている生徒は一人もいません。

なんだか不親切な塾ですね?

自分の頭で考えて動けない受身な生徒を育てるのが「親切」な塾なら、「不親切」という評価はありがたいですね。
そんなこと言われたことないですけど。

じゃあ、何をやってるんですか?

生徒一人ひとりの答案を見て、生徒一人ひとりの読み方の癖、解き方の癖を把握し、それぞれの段階にあったアドバイスをしたうえで適切な難度の課題を設定する。
それぐらいじゃないですかね。

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