素晴らしく美しい先生
広島国語屋本舗現古館 館長の小林です。
タイトルにぎょっとした方も多いかもしれませんが、勿論私のことではありません。
Great Pretty Teacher、ChatGPTのことです。
流行り始めた当初は大したことはできなかったGPT先生もめきめき進化を続けておりまして、イーロン・マスクやAI研究者がその成長速度に危機感を覚えるほどになっています。
試しに聞いてみました。
国語の記述問題ができるようになるコツを教えてください。

まだ私の仕事が奪われる心配はなさそうですが、読解問題をいくつか解かせてみたところ、かなりの数正解をとってきました。
読解問題が解ける、ある程度適切に情報処理ができるという点では、学生どころかほとんどの大人より上なのではないでしょうか。
怖いですよね。
怖いからどうするの?
いや、怖いのは怖いんですよ。
シンギュラリティだ、約半数の仕事がAIに代替されるだ、そんなことはずいぶん前から言われていましたが、それがいよいよ目に見える形になってきたんですから。
けれども、怖い現実に「怖い」と言いながら腕を組むだけなら誰にでもできるわけです。
私個人に限って言えば、「大人の責任」とやらを負うつもりはありませんが、「講師の責任」は負う必要がありますからね。
そういった現状を受けて、生徒に何を伝えていくのか、何をできるようになってもらうのかが重要なわけです。
誰も経験したことのない、変化の加速する世界を生きていくために必要なことは何でしょうか?
答えを持っている人はいるんでしょうか?
教えて、GPT先生。

自分で考える
元も子もない話ですけどね、そんなことは自分で考える他ないんですよ。
自分がどういう時代を生きていくことになるのか、身の回りの情報を集めて分析し、変化に適応するためにどういう行動をとればよいのか。
自分で考えて動くしかないんです。
勿論、私が知りえた情報は生徒に伝えますし、可能な限りアドバイスもします。
しかし、それが「正しい」かどうかなんて誰にも分らないわけです。
子どもたちは、自分で情報を集め、自分で考え、自分で生き方を決定していかなくてはなりません。
大人たちが、自分がこれまで培ってきた常識の範疇に収まるレールを必死に敷いたところで、それが子どもたちのためになる保証なんて一つもないのです。
自分で情報を集めるためには、情報を正しく理解する力が必要ですよね。
自分で考えるためには、集めた情報をもとに論理立てて言語化していく力が必要ですよね。
「自分で生き方を決定する」ために必要な力の土台を作ることが私の仕事です。
まずは目的地を見直してみませんかね。