設問の保留力

広島国語屋本舗 現古館・館長の小林です。

国語の設問を解き切れない、時間が足りないという生徒には、時間を足りるようにする訓練が足りないということを繰り返しお伝えしています。

しかし、その「時間を足りるようにする訓練」をどのように行うべきか、というアドバイスが無くては、意味をなさない世迷言にすぎません。

簡単に解き組めるものとしては、頻出テーマについての知識を増やす、ということが挙げられます。

こういう議論が展開されるだろう。

この物語の主題はこういうものだろう。

そういったことを予測しながら読むと、本文を理解するスピードは格段に上がります。

では、読む速さは身についていて、解く速さが足りていない場合はどうすればいいのでしょう。

本日は、解答を進める際の時間配分に大きく関わる力についてお話していこうと思います。

設問の保留力

私の国語指導の経験上、本文を通読して設問にあたる生徒は少ないです。

ほとんどの生徒が、傍線部にあたるまで本文を読んでから設問を確認する、という方法を取っています。

私は通読してから設問にあたるタイプですが、これについてはどちらの方法をとってもかまいません。

問題なのは、通読せず設問にあたる場合、傍線部までの文章の理解では解けない問題があるということです。

それを強引に解こうとしてしまうと、根拠薄弱なまま不十分な解答を構成してしまったり、その問題で足が止まって時間ばかりを浪費してしまったりします。

設問を保留するという発想がないためですね。

頭から順番に問題を解き進めなくてはならない、という道理などどこにもないのです。

そこまでの本文理解で解けそうにない問題はさっさと保留し、本文に戻って続きを読む。

この設問の保留力が、解く時間の浪費を防いでくれます。

「文章」を読む

文が集まって段落を構成し、段落がそれぞれ関係を持ちながら一つの文章を形作る。

けだし「文章」を読むということは、部分の理解から全体の理解へと至ろうとする営みなのです。

私たちが読んでいる「文章」が何を伝えようとしているものなのかを精確に捉えようとするならば、やはり「文章」全体を捉えていく必要があるはずです。

しかし、先にも書いているように、全体を捉えるためには部分の理解が必要で、その部分の理解を問う設問については、部分の理解だけで解けるようになっています。

ただし、そういう設問だけではない、ということに注意をしておきたいわけですね。

あれ、これは今読んでいるところだけでは解けないぞ、難しいぞ、と思ったとき。

足を止めず、まず後ろを読む。

そういう身の振り方を、演習を通して身につけておいていただきたいと思います。

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