「知る」と「やる」の間
広島国語屋本舗現古館 館長の小林です。
私は普段、とある塾で国語の一斉授業を受け持っているのですが、そこでも私の持つノウハウの全てを伝えています。
毎年度、最終的に全県模試平均80点の集団にまで持っていくことはできるのですが、それは「全県模試レベルだから」という部分があります。
広島県全県模試は、問題の形式が練られてこそいますが、受験者層の問題から、広島県公立高校入試のような平均得点を4割程度に抑え込むような作題をすることができません。
自由記述問題はほぼ存在せず、記述字数も多くないため、模試と入試の間には大きな難易度の開きがあります。
ですから、模試の成績だけを見て「国語の力を付けることができた!」とは、到底いいがたいのです。
一人一人の記述解答を添削する機会をなるべく設けてはいますが、それにもやはり限界があります。
精確に個人の習熟度をとらえるためには、口頭試問が不可欠なのです。
私がどれだけ有用な武器を手渡しても、それを使いこなすだけの知的腕力が備わっていなかったり、それを使いこなすだけの訓練が足りていなければ、さびた武器を後生大事に抱えているのと同じです。
「知る」と「やる」の間を埋めるために、それ相応の演習時間が必要であることはご理解いただけると思います。
しかし、普段の学習の中心となるのは、やはり英語と数学で、なかなか国語に手が回る人は多くはない。
だから、日曜日に、現古館なのですね。