注意すべき言葉

広島国語屋本舗 現古館・館長の小林です。

本日は、「イイ感じの言葉」で納得した気になっていませんか?というお話です。

「イイ感じの言葉」とは、もっともらしいけれども中身のない言葉のことです。

意外と身の回りにはびこっていますから、よくよく注意していただきたいのです。

たとえば、

・しっかりと ・きちんと ・ちゃんと ・適切に ・正確に(精確に) ・十分に

・努力する ・頑張る ・励む 

・注意する ・気を付ける ・確認する

などなど。

どうでしょうか?

普段、当たり前のように語られる言葉ではないですか?

もちろん、そうした抽象的な言葉が必要な場合もありますが、少なくとも勉強において、「イイ感じの言葉」はお茶濁しにしかならない、無意味な言葉であることがほとんどです。

S:先生、国語のテストで高得点を取るためにはどうすればいいんですか?

T:それはなぁ、しっかり読むんだ!!

こんな返しをされたところで、彼ら、彼女らは「しっかり読む」ことができるようになるんでしょうか?

そんなわけはありませんよね。

「イイ感じの言葉」はあって結構ですが、それは必ず具体策とセットでなくてはいけません。

ですから、

S:先生、国語のテストで高得点を取るためにはどうすればいいんですか?

T:それはなぁ、しっかり読むんだ!!なぜかというと、…だからだ!!どうやってやるかというと、…という風にやるんだ!!分かったか!?やってる途中で困ったら、すぐ質問に来い!!

という答えである必要があります。

「どうすべきか」「それはなぜか」「チェック&アフターフォロー」

この3つを揃えてアドバイスできない場合は、何も語る資格はありません。

学習においては、「イイ感じの言葉」にくれぐれも気を付けておいてくださいね。

どうやってやるかというと、何らかのアドバイスを受けた場合、「それはどうやってやるんですか?」「それはなぜですか?」と必ず質問するようすればよいです。…「どうすべきか」

なぜかというと、それをしなければ、意味不明なアドバイスに妙な納得をして、学力が伸びないまま停滞・下降していくからです。…「それはなぜか」

それでもマトモなアドバイスがもらえないようでしたら、いつでも現古館にいらしてください。…「チェック&アフターフォロー」

国語屋本舗現古館、死角なしです!