小学生への推薦図書①
広島国語屋本舗 現古館・館長の小林です。
今日は、小林の独断による推薦図書の紹介をしてみようと思います。
今回のテーマは、「過去に親しむ」です。
講談えほん

youtubeチャンネル「伯山TV」、TBSラジオ「問わず語りの神田伯山」などでおなじみ、講談師・六代目神田伯山先生が監修された絵本です。
平安時代から江戸時代を舞台に、魅力的な歴史上の人物たちが織り成す物語が、かわいらしい絵本になっています。
「講談」と言うと難しそうに聞こえますが、漢字には全てルビが振られ、昔の言葉には注釈がついていたりします。
「講談」の節回しを再現した文体になっていますから、口に出して音読してみても心地よいです。
読み聞かせにも、小学生が自分で読むにもピッタリな、実に親切な作りになっているのでおススメです!!
古文の世界観をつかむうえで、大変良い素材だと思います。
・那須与一
・雷伝為衛門
・曲垣平九郎
・西行
・大岡越前
・宮本武蔵
古文・歴史関連のマンガ

こちらも、古文・漢文の世界観や当時の常識を知る上で大変役に立ちます。
かく言う私も、小学5年生のときの担任の先生が教室に置いてくれた「三国志」を読んで、漢文の世界観の大枠をつかみました。
言葉の言い回し、出てくる単語、ストーリーの展開に、勉強になる要素がふんだんに織り込まれています。
たとえば、三国志に出てくる諸葛孔明ですが、彼は「丞相」という位につき、部下たちから「丞相!丞相!」と繰り返し呼ばれます。
「丞相(君主を補佐する最高位の官吏)」は高校漢文の重要語ですね。
こういった内容を、「当然のように知ってる」に変えてくれるパワーがあります。
うちの小学生も、「理解できているかどうか」は別にして、楽しそうに読破していっていますね。
・三国志
・水滸伝
・項羽と劉邦
・マンガ日本の古典シリーズ
・あさきゆめみし
・とりかへ・ばや