国語の自学の難しさとは?

広島国語屋本舗 現古館・館長の小林です。

現古館が最終的に目指すところは、大きく分けて2つです。

まずは、国語の自学力をつけてもらうこと。

そして、その自学を最大効率化する場となることです。

さて、今回は「国語の間違った自学法」についてお伝えします。

「丸つけだけして終わっちゃダメ」などというレベルの低いお話は省略しますね。

問題をたくさん解けばいいという短絡的発想

演習量を確保することは大切です。

しかし、「質と量」のどちらも揃った自学ができる生徒は見たことがありません。

質を落とすつもりがなくても、国語の自学における「質」とは何かを分かっていなければ、ただ量をこなすだけになってしまいます。

国語の自学における質とは、解答を導く過程を自ら説明できる「再現性」を担保することです。

解答のプロセスを説明するためには、まず「解の原則」を理解しておく必要があります。

その上で、説明すべき内容である文章・問題文の内容も理解しておく必要があります。

言い換えれば、分からなかったところを分かるようにする必要があるということで、分からなかったところを分かるようにするためには時間がかかります。

けれども、分からないところが減ってきたり、「解の原則」による説明に慣れてくれば、演習後の復習のスピードも上がってきます。

質の追求が量をもたらすんです。

選択肢問題の復習で、選択肢の検討のみに終始してしまう

選択肢問題の自学で陥りやすい罠がこれです。

解答が合っているか、間違っているか、それだけを見てしまいがちなんですね。

勿論、間違えているときは解説を読むくらいのことはするかもしれません。

なぜそれぞれの選択肢が〇なのか、×なのか、その検討もする生徒はするでしょう。

しかし、それでは踏み込みが浅いのです。

選択肢問題の本質は、「解答が言い換えられている」ということです。

正解の選択肢は分かりづらく、不正解の選択肢は正解のように言い換えられるわけです。

聞かれたことに対しての完璧な答えをそのまま選択肢にしてしまうと、それは誰でも正解できる問題になってしまいます。

ですから、必ず答えには言い換えが伴います。

Q【問い】→A【想定される解答】→A´【解答の言い換え】

こういう仕組みになっていて、私たちは選択肢、言い換え表現だけを見て理解した気になってしまいがちです。

そうではなく、問いに対する答えをまず想定すること。

この発想を持って自学をしている人は、ほとんど見たことがありません。

ちなみに、不正解肢の作り方にはテクニックがあるのですが、そこについて理解している人もほとんどいませんね。

答え合わせ・自己採点ができない

模範解答と自分の解答を見比べて、「おぉん、似てるからOK!」とやってしまいがちですが、それ、NGです。

模範解答には、それが「模範」になるだけの「表現の工夫」がなされています。

似ているということは、違うということです。

双子はどれだけ似ていても、違う人間ですよね。

それと同じで、自分の解答に足りなかった表現の工夫は何か、ということ。

そこに焦点を当てた模範解答の利用をしてあげると、表現の幅が広がります。

表現の幅が広がるということは、1つのメッセージを、抽象度を自在に変更しながら伝えられるということです。

たとえば、「時間は前に進むだけで、二度と後ろには戻らない」という内容も、「時間の不可塑性」とまとめることができます。

抽象度が変更できると、字数の調整も自在なんですね。(実はここにも1つワナがありますが、それはまたいずれ。)

せっかく与えられたお手本、無駄にしている人はとても多いですね。

非常に残念なことに、答えを赤で書き写したところで、私たちの頭は一つもよくなりません。


以上、国語の自学において陥りやすい「ダメ自学」を3点ご紹介しました。

実は、他にもたくさんのダメ自学が国語の学習の中には潜んでいます。

敵を知り、己を知らば百戦して之危うからず。

まずは敵を知りましょう。

敵を知っている人に教わりましょう、ということです。

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